チャンナバルカの頭部、額の部分に細かいぶつぶつ(小さな突起群)ができている原因は?column
【可能性①】成長にともなう自然な現象(正常)
✅ 「感覚器官(側線器官)」や「成熟徴候」
チャンナ属、とくに成熟期に入ったオスでは、額の皮膚表面に感覚器官の発達による小突起が見えることがあります。
これは皮膚の感圧器や側線の神経終末が皮膚の表面に浮かび上がるように見えることがあり、異常ではありません。
📌 特徴:
- 色は体色に近く、周囲に炎症や赤みがない。
- 本魚が元気に泳ぎ、餌を食べ、他に異常がない。
- 両側対称または額中央に小さな点状に分布。
🔴【可能性②】病的な異常(要注意)
⚠️ 初期の皮膚病(細菌性 or 真菌性)
飼育水の水質悪化や過剰な水換えストレスによって、皮膚に小さな発疹や白点、粘液過剰反応が出ることがあります。
📌 見分け方:
- 突起の周囲が白く濁っている/充血している/皮膚がめくれている。
- ぶつぶつの数が増えている、または不規則に広がっている。
- 魚が額を物にこすりつける行動(=異常感覚)がある。
💊 対処法(疑わしい場合):
- 水温を26〜27℃で安定させる。
- メチレンブルーや観賞魚用の「グリーンFリキッド」などで予防的薬浴(別容器で)。
- 強い光やエアレーションは抑えめに。
- 餌にビタミン添加(ネクトンSやアクアセラミンなど)。
🟡【可能性③】外傷後の皮膚再生
ガラス面やレイアウトにぶつけた際、額部分は特に薄く繊細なため、再生時に小さな皮膚の盛り上がり(かさぶた的)が起きることがあります。
✅ 観察のポイントと記録すべきこと
観察項目 | 内容例 |
---|---|
突起の形 | 点状?楕円?膿?盛り上がり? |
色の変化 | 白・赤・透明・黒点など |
分布範囲 | 両側対称か、片側か、広がっているか |
触り行動 | 額をこすりつける仕草があるか |
その他症状 | 食欲減退・泳ぎの異常・粘液・鱗のめくれ等 |
🎓 結論
状態 | 判断 |
---|---|
色が自然・対称・他に異常なし | ✅ 成長・感覚器官発達の可能性高 |
赤い・膿っぽい・広がっている | ⚠️ 皮膚炎・感染の可能性 → 対処推奨 |
最近ぶつけた後に出てきた | 🟡 再生性の突起 → 経過観察 |